「桐島、部活やめるってよ」的なイグジット戦略

今日、会社に辞表を出しました。31歳にして、三回目の辞表提出です。

三回目だから慣れたものかと思いきや、毎回辞表を出すのは緊張しますね。

(本当は出さずに済むのが一番良いのですが・・・)

 

日本社会は共同体を大事にする(していた)社会だと、

個人的に思っています。

そして、その共同体を抜ける宣言をするのは、

なかなか難しいと、会社を辞めるたびに実感してます。

 

 あまり、社会面のネタは好きじゃないのですが、

川崎市で起こった13歳の少年が18歳、17歳の少年に殺害された事件は

とても心を痛めています。

そして、ここでのポイントは「共同体を抜ける宣言」にあると

思っています。

 

基本的に共同体を抜けるには、

・自ら抜ける

・仕方なく抜けざるを得ない(卒業や定年退職)

の二つの方法があります。

 

川崎のケースでは、どうやら13歳の少年は「自ら抜ける」方法を

探っていたように思えます。

ただし、まだ13歳の少年なので、

どうやったら上手く自ら抜けられるか、

仕方なく抜けざるを得ないようにみせかけ、上手く抜けるか等の

テクニックはまだ育まれていなかったのだと思います。

 

昔から、いじめ問題等「とにかく逃げる」事が良く言われていますが、

今回のケースもとにかく逃げるという事を、

そういうテクニックを誰かが授けたり、仕方なく抜けざるを得ない状況を作る(引っ越しさせたりして、とにかく共同体から引きはがす)事はできなかったのかと、とても悲しい気持ちになりました。

 

大人は、共同体を辞める動機を上手く作るテクニックを持っています。

子供は、そういうテクニックをまだ知りません。

生きている年数が違います。

そして、そういうテクニックを知らないから、

仕方なく抜けざるを得ない理由を付ける為に、

自殺という手段を取る人もいます。

(今回のケースはそうではありませんが)

そういった意味で、子供はとても無垢で、そして残酷なのだと思いました。

 

私は全く無垢とかけ離れた人種のようなので、

三回も会社辞めてもピンピンしてます。

そして、会社を辞める度に、心の中でこの言葉をつぶやいてます。

「前田、会社辞めるってよ」

そう、大した事はない、人生を辞める訳じゃないのです。

 

それでは~